ヤングジャンプ連載中!
「隣の悪女」玉木バネッサ千尋
何でもない平和な日常のすぐ隣に潜む非日常、隣人×サスペンスLOVEストーリー
【隣の悪女】前回(25話)のあらすじは・・・
【隣の悪女】第26話のネタバレ!
羨ましい存在
亜利子の家で一緒に寛いでいた花音。
2人でテレビを見ていたが、うとうとしだす亜利子の姿を見た花音が寝るようにうながした。
最近寝れてない事を心配していた花音。
亜利子が眠るまで側にいてほしいと花音に伝えると横になる亜利子の側で付き添うのであった。
花音が側にいてくれると安心して眠れることが出来る亜利子。
ただ純粋に好意のみで、人に暖かいものを送る自由な花音。
自分もそうなれたらと花音に憧れを持つが、亜利子にはそれが出来なかった。
「もっと愛して」
「他人は私に愛を送るためにいるべきよ」
「愛してくれないなら嫌い」
愛情飢餓に縛られた自分の中には純粋で暖かいものがない。
愛情を得るための駆け引き、見返りありきで送る愛情、損得勘定、そんな思いで亜利子の心の中は埋め尽くしていた。
こんな自分は桐太を失った寂しさや、花音が離れていくかもしれない不安。
つい「花音ちゃんは優しいもんね、ずっと友達だもんね」と問いかけ確かめてしまう。
優しくない花音は花音ではない、友達やめたら許さない。
そう裏にある強迫めいた感情で花音を縛り付けるために、愛情をつなぎ止めて自分が安心するために暗示をかけていた。
(こんな風に人を都合通りコントロールしたいと望んでいると、そんな自分に合わせてくれる優しい人かららしさを奪って消耗させるだけなのに)
自分でもどうしたらいいのか分からず、情緒不安定に陥る亜利子であった。
気付いたこと
そして朝になり、一緒に朝食を取っていると、花音がやつれている事に気付く亜利子。
「色々とトラブルが重なっちゃって…」
そう呟く花音だか、ふと亜利子は最近花音が眠っているところを見ていない事に気付く。
(花音も花音の人生の中で様々な困難を抱えてたりするだろうに、自分はそんな事考えもしていなかった)
(やっぱり自分は花音まで壊してしまう…)
そんな不安にかられる亜利子だったが、花音は亜利子の様子を察したのか
「大丈夫だよ、薬飲むから」
と心配をかけないように明るく振る舞ってみせた。
そして亜利子の作ったキューリの味噌汁を飲みながら
「亜利子ちゃんのお味噌汁って珍しいね、キューリ入ってる」
「入れる人は2人しか知らないなぁ」
「もう1人は私の大好きな親友なんだけど、性格も亜利子ちゃんに似ててね」
そう自分の大好きな親友と亜利子が似ている事を話しだした。
それを聞いた亜利子は、花音は本当に自分の事が好きなんだと実感すると、ふいに涙が溢れてきた。そして気が付いた。
もらい続けている暖かいもので自分の中がいっぱいになった。
満たされてから、変化が起きた。
花音には幸せでいてほしい、花音の心を自分の宝物のように、ガラス細工を包み込むように、人に壊されないように、自分で壊さないように…
自然とそう思えるようになったのだ。
日々の中で花音が困難に立ち止まった時、出されたSOSに気がついてさりげなく支えたみたり、やりたいことを察して実現できるようにそれとなく協力してみたり、そういうことを幸福なのだと学ぶ。
自分にはないと諦めていた純粋で暖かいものは実は自分の中にもあって、でもそれは1人では感じることが出来ないから花音と感じていく。
そう心の中で思う亜利子だが、桐太への未練がまだ完全に断ち切れていなかった。
ふと警察からの話を思い出し行方不明だという桐太を心配する亜利子であった。
しかし、隣の部屋である花音が自宅に帰宅するとそこには桐太の姿があったのだった。
花音と付き合いだした事を知らない亜利子、その隣に忘れられない桐太が居るのだった。
【隣の悪女】第27話のネタバレ!
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