ヤングジャンプ連載中!
「隣の悪女」玉木バネッサ千尋
何でもない平和な日常のすぐ隣に潜む非日常、隣人×サスペンスLOVEストーリー
【隣の悪女】前回(24話)のあらすじは・・・
怪我をしてしばらく病院で入院していた佐藤桐太。
入院中、お見舞に訪れてきた花音に告白をし、付き合う事となった。
そしてその翌日、同室の美雨は退院していたったのであった。
【隣の悪女】第25話のネタバレ!
花音から聞いていた周りで起こっていたトラブルは急速に解決してるらしいと聞いた桐太は一安心した。
ほっと胸をなでおろしていると、ケロッピーこと島袋カケルがお見舞に訪れてきたのだった。
いつも通り、何気ない会話をしていると話の流れで彼女が出来た事をカケルに報告した桐太。
一瞬驚きの表情を浮かべたカケルだったが、すぐにいつもの表情に戻ると桐太を祝福するのであった。
しばらくするとカケルは帰ると桐太に伝えると、桐太は退院したらまた飲もうと誘うがカケルは返事とは裏腹に戸惑いの表情を浮かべたのだった。
そして廊下に出るとひとり言のようにこう呟いた。
「さよなら、桐太さん」
退院当日。まだ松葉杖が手放せない桐太を手伝うために花音が訪れていた。
荷物を運び出し、タクシーに乗る二人。
手伝ってくれた花音にお礼を告げ、ボブも可愛いねと褒める桐太に花音は一緒にアパートに行き、そのまま泊まりたいと桐太に告げた。
そう言われて桐太も嬉しかったのだが、今の桐太のアパートはトイレもシャワーも共同で女の子を泊まれるような場所ではない。
とてもではないが、花音を泊められないと残念そうに告げたのだった。
行方不明
その頃、桐太の元恋人である鈴木の元へ警察官が訪ねてきたのだ。
「佐藤桐太さんを探しているのですが、ご存知ありませんか?」
そう告げられて驚く鈴木。
「病院から退院後はアパートにいると伺いましたが、いませんでした。実家にも…」
「そんな時桐太さんがこちらに住んでいるとの情報が…」
それを聞いた鈴木は悲しげな表情を浮かべながら
「今はもういません。もう帰っては来ません…。」
その姿をみた警察官は何とも言えない表情を浮かべるのであった。
「あの桐太が何か?」
黙っていると鈴木の方から声をかけてきたのだ。
「ああ。いえ探しているのは島袋カケルさんです。行方不明でして」
「カケルさんとは友人だそうなので話を伺いたくて」
またも驚きの表情を浮かべる鈴木。
「では、もし居場所が分かりましたら御連絡を」
「あっ、それと桐太さんの写真をお貸し頂けませんか?」
そう言われ、写真を貸すとそのまま帰っていったのであった。
「二人共行方不明って」
「そういえば二人は前にも警察に関わったような事があったな」
そうあれは【六本木心中事件】
「二人の並んだツラァ見て思い出したわ」
「まさかこの二人があの事件の…」
写真を見た警察官も二人が写った写真を見て同じ事件を思いだしたのだった。
この事件が今後の二人にどう関係してくるのだろうか…。
桐太への想い
桐太と別れた日から未練と後悔が溢れて止まらない鈴木。
一人部屋で思い出を曲を聴きながら後悔に苛まれる。
「でも今更手遅れだ。長時間をかけて桐太の感情を蔑ろにして、ついに愛想をつかされた。そうやって失いきった信頼はもう二度と…。」
「なら自分がしなくちゃいけないことは桐太への執着を断ち切ること。だから桐太とやり直す機会を期待しちゃダメなんだ。自分は桐太といると楽しくても、桐太は自分といても楽しくないんだ。」
「それを受け止めなきゃ、何を置いても大切にしたい人が誰だったのか分かっていたはずなのに。」
私はこれからずっとこの報われない想いを抱えながら生きていくの?
大切な貴方はもう“隣”に居ない。
悲しみに打ちひしがれる鈴木は一人部屋で泣き崩れるのであった。
【隣の悪女】第26話のネタバレ!