椎名橙先生の『それでも世界は美しい』は花とゆめにて連載中です。今回は最新のネタバレ136話を書いていきたいと思います。
『それでも世界は美しい』の前回(135話)のあらすじは…
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『それでも世界は美しい』最新話のネタバレ【135話】アルターリア
椎名橙先生の『それでも世界は美しい』は花とゆめにて連載中です。今回は最新のネタバレ135話を書いていきたいと思います。 『それでも世界は美しい』の前回(134話)のあらすじは… &nbs ...
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ニケはアルの意識に入り記憶をたどる。母に捨てられ、酷い傷を負ったまだ子供のアルを拾ったのは悪霊の個体のひとり。“彼”との生活で、アルは笑顔を取り戻し、自分の居場所を見つけていた。
だが“彼”の体は限りあるもので、徐々に再生が困難になっていた。“彼”の役目は、本体を起こすため才能のある人間を探し北の封印された場所へと行かせることだが、それが辛く苦しい道になる事を知っている“彼”は、アルにその『頼みごと』を話せずにいた。
だがついに体が限界を迎え、それを見たアルは…!?
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『それでも世界は美しい』第136話 最新話のネタバレ
嘘を重ねても
私はもう体を再生できず、意識も保てなかった。目の前で、アルは泣きながら薬を用意する。
私がいなくなったら…どうなる?また生きる気力を失くすかもしれない。
アルは、泣きながら言う。君が死んだら、自分も一緒にいくと。駄目だ。それだけは…
残る力を振り絞って、アルに話をする。“頼みごと”の話だった。
本体がある場所。そこに私を起こしにきてほしい。それにはこの世の破滅を招く破局コードが必要だ。私に会いたければ世界を壊すしかない。
『今、死ぬわけじゃない。』
『記憶は無くならない。忘れたりしない。』
『起こしてくれたら今度はずっと一緒だ。』
これは全て嘘だった。
“私”はたくさんの個体の中のひとつで、記憶は本体に引き継がれない。“私”はここで終わる。
これは偽りの希望だ。
この道は、更なる地獄。たとえ行きついても、今以上にアルは絶望する。
それでも…それでも生きて欲しいと願ってしまう。たとえ、嘘に嘘を重ねても。
この気持ちは何だろう。アルに伝える。
ひとりじゃない。言ったろう?いつもお前を見守る“お母さん”になると。
裏切ったりしない。だから私を信じて、生きてくれ。お前といて、面白かった。今度はもっとずっと一緒にいよう。約束だ。
生贄の羊
目の前で消えてしまった彼のマントを胸に抱きアルは泣いた。それを離れたところから見ていたニケの意識。
涙が溢れる。隣に、“彼”の意識が現れる。ニケに、あの日のことを話しだした。
この時はただ必死で、そして同時に理解した。『人間の必死さ』はこんな風に出るのかと。
幸せを願うなら、ここで共に命尽きる方が良かったかもしれない。
その時、アルが何かを話し始める。お別れじゃない。行かなきゃ。これは悲しいことじゃない。
ずっと一緒にいるために、今はほんの少し、会えなくなるだけだ。
もう一度君に会うためなら、何だってする。これが、アルの決意であり、世界を破滅へ導いた理由。
その後、アルは決意したとおり、目的のために“何でも”した。権力や影響力のある者に近付き、騙し、取り込み、駒にして。
“彼”の意識がニケに語りかける。自分のした事は、結局、一度生き返った心を再び殺し、未来にまた殺した。
何故世の中にはこのような人間がいるのか。ただ孤独に無惨にふみにじられ、苦しみ、悲しむ存在。苦も無く愛し愛される人間と何が違う?
私にはアルがたまたま受難することを強いられた生贄の羊に見える。
ニケを呼ぶ声がして、気がつくと守護者の世界に戻って来ていた。
守護者はニケが随分深くまで潜っていた事を知っており心配そうに見る。
アルの記憶を見て、どうだったのかを聞いた。ニケの目から涙が零れて止まらない。
アルの世界は恐ろしく不安定で、明るい方を見ろなんて言えない。空も星も太陽も、“美しいもの”に何の価値もない。
でもアルのした事が許されるわけじゃない。だけどアルが何の実感もないまま、死んでしまうことが一番悔しい。
生贄の羊のまま、その狭い世界の中で。それを、可哀想だって、思ってはいけないだろうか?
次の守護者
守護者は、ニケをなだめた。元はといえば自分が悪いのだと。
アルも、悪霊に絡め取られた被害者だから、助けられるものなら助けたい。
守護者の力を全て注げばアルを治癒できるが、そうなると守護者は力尽き、悪霊は完全に目覚めて世界は破滅へと向かう。
今は最低限の部分だけが残っているからまだ世界を保てるが、それでも2年が限界だろう。
穏やかな最期を迎えられるよう、愛する人と限られた時間をどうか大切に過ごして欲しい。
ニケは守護者の言葉にどこか違和感を感じた。
そしてアルの記憶の中で時折出ていた『次が現れる』という言葉が頭に浮かぶ。様々な出来事がパズルのように頭の中で重なって…1つの答えが出た。
「もうあなたは限界だったんじゃないか?守護者のシステムがそうやって交代してきたのなら…“次”に選ばれたのは、私じゃないのか?」
守護者は顔を覆った。そうなってほしくなくて足掻いたけど、結局、ニケはここへ来てしまった。本当に初めから、決められたことみたいに…
ニケは瞬間、理解した。今までの全てが、選択や出会いが、自分をここに導くためのもの。これが、本当の私の運命。
ニケの脳裏に浮かんだのはリビの笑顔。守護者になれば、もう二度と会えなくなる。
そんなの嫌……!
ハッとした。アルに、約束した。お前がいてもいい世界だと証明するって。
私はどうしてもアルも世界も見捨てられない。それは、リビに初めに歌ったことだから。
この世は怖くない。私はあの日歌った『美しい世界』を裏切れない。
ニケは目をギュッと瞑る。そしてゆっくり開けたそこには、決意した強い瞳があった。守護者に、言う。
「アルを治してやってくれ。あなたの代わりは私がなるよ。だから少しだけ話をさせてくれないか?リビと。最後に。」
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『それでも世界は美しい』第137話最新話のネタバレ
ComingSoon
『それでも世界は美しい』まとめ
今回は『それでも世界は美しい』第136話のネタバレ&最新話をお送りしました!
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