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【センゴク権兵衛】第115話ネタバレ&あらすじと感想

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前回(114話)のあらすじは・・・
場面は文明十七年(1485年)、僧兵たちが伊勢盛頼を弾劾すべく神輿をかつぎ行進している。
どうやら伊勢家の領土である荏原郷を横領されたと難癖をつけ返還を求めているらしい。
盛頼は騒ぎの中逃げ出し盛時(北条早雲)に助けを求める。
そして盛時は御所内で盛頼が力を持てば尽力能うという言葉を聞き相論での解決を試みることに。

 

【センゴク権兵衛】第115話ネタバレ&あらすじ

 

「神明寄進ッ仏陀施入ッ」

「悔い返すべからずッ」

「是 古来からの粗法也ッ」

「是を破りし伊勢家は」

「仏物をウシハケル凶徒であるッ」

「伊勢殿・・・・」

「・・・・」
「ふーむ」

「反論は」

「特にございませんな」

伊勢家VS寺の裁判、開廷。

「『悔い返し』の判例は三問三答にて提出済みにて」

「確かに・・・」

「山ほどの」

ドンドンドンッ!!

「ここは口頭にて弁論する場であるっ」

「先方の言葉少なきは後ろめたさを抱えるが故也」

「是に相違なしっ」

「う~む」

「し、しっかりせい新九郎ッ」

「口数多きは礼法に反すると妻に言われておりまして」
「な!?」

「潔白の主張能わざるか訥弁者ッ」

ドンドンドンッ!!

「・・・・・」
「然らば」

「書面にあるとおり是は主家に奉公する経費がための悔い返し・・・・」

「謂わば『公方のご沙汰』にござる」

「加えて本件は伊勢家中『自由出家の過ち』謂わば寺への奉私との相殺であり」

「甲乙双方に利ありかつ納得したうえでの事」

「口賢しいわっ証文を示し給うッ」

「・・・・」
わしゃあ口下手なのか口賢しいのか?

「・・・ほでからして」

「抑、本件は仏施を『人用』にした故の相論であり」

「今後、桑田変じて大海となりても変わりなしとして本証は焼いた・・・・とあり申す」

ザンッ

「『写し』は庫に残してありしが先度紛失致した」

「な・・・何!?」

「それ見よ先方の言は全く信用おけぬ!!」
くわっ

「おっと、紛失ではなく盗難でした」

「・・・」
パタパタ、と扇子を仰ぐ。

「・・・然して、此度、犯人を追補致した」
ズンッ

「な!?」
「!」
ダンッ

「犯人を是へ」

「あいよっ」

ザッ

「僕ら良い子ちゃん達悪党の手の内はお見通しでさ」

「言ってやんな。奴らに雇われたってよ」

「逝ねっ他者は不入ぞ」
「・・・」

「良しっでかした下郎共っ」

「・・・宜しゅおす」
「・・・宜しゅおす」

はっはっはっはっ

「当方が悪党に仕立て上げられてはかないませんなぁ」
「さぁすが京を荒廃せしめた公方の衆」

「まことに信用能わぬ」

「何をっ」

「巷説応仁の乱以来政所の混乱に乗じての『文書偽造』が横行しておるとの由」

「尤も尤も」
ドンッ

「文書偽造は手前共で取り締まっており申す」

「いかにも」

「・・・・尤も」

「偽造横行は確かその確認作業のために奉公が滞っては叱られる日々ですがの」
ドン、ドンドン

「宜しゅおす」
「議は尽くし申した」

「あとは甲乙人品を見て沙汰されたし」

「悪党とつるむ蛮族が如き風貌の御仁を信用するか」
「髪を落としたる手前を信用するか」

「沙汰は人品に拠らず公正か否かよの」

「・・・・・・・・・・・」
ドクン

「よ・・・・宜しゅおすっ」
「抑っ人による沙汰なぞ信用ならぬ」

「神仏の裁きこそ真実也」

「『参籠起請』にて沙汰すべしっ」

「何を今更ッ」
くわっ

「聞かれたし」
「手前是より三日間寺に参籠致すっ」

「その期間中仏罰ありて『鼻血がでる』『ねずみ被害』等あらば我が過失を認めよう」
ドンドン

「さりとて何らおこらねば我に咎なしの証っ是すなわち先方の『虚偽』の証也っ」

「『参籠起請』これで宜しゅおすか!!」

「馬鹿言え鄙の因習ぞ・・・・」
「まぁ」

「宜しいではござらんか」
「事が長引いては京の復興もままならぬ」

「新九郎っ」

「然らば後日っ」

「兄キぃどうやら相手は寺に雇われた土倉みてぇだぜ」

「・・・・否とよ」

「寧ろ我が土倉の銭もうけの糧にされておる」

「はぁ!?」
「嘘だぁ。あんな商人よりゃ僧兵のほうが全然強ぇぜ」

「ふーむ。どうものう・・・」

「この世は文武に長けたものより銭に賢しき者が牛耳っとる気がする」

・・・・・どうにかせなのう・・・・

「はよう京の復興せねばの・・・」

「兄キぃそんな大それた話よりだっ」

「なんで相論で追い詰めねんだっ」
「敵さんの参籠起請承諾しちまってよう」

「敵に神罰が下りんことにゃあこっちの負けだっそうそう神罰なんざねぇってのは悪党の俺たちがわかってんだっ」

「いかにも神罰はない」

「ほでからして罰は人様が下さなにゃならん」

「ちと・・・頼まれてくれんか?」

「何なり俺らぁ悪党だが忘恩の徒じゃねぇ」

「土倉めの籠もる寺にちょっかいかけてもたいたい」

「・・・・・」

「なーるほど!!そこでひとつでもでりゃあ神罰が下ってぇことにできると」

「ワシに神罰を下さんとして・・・必ず悪党めらが襲ってくる」

「銭がもったいないが寺に警固をつけいっそれから!抜け道に確認!おいっ影武者は出来したかっ」

「いいかっ京の混乱しとる今ぞ稼ぎ時っまさに壇ノ浦っまさに湊川の戦っ」

「此度の沙汰に勝利せば、公家・寺家・武家、全ての庶務雑務の仕事が舞い込んでくる」

「いざ参籠っ」

「くそがっ僧兵らが守ってやがる」
「刀傷沙汰は兄キに止められとるっとにかく一撃っ」

「鼻血ひとつだしゃあ勝ちじゃあ!!ええな!!」

「おいっ来たぞ」

「行くぜっ」

「守れぇっ」

「糞がっのけぇ坊主共っ」

「ここぞ東寺開かずの門通すなかれ」

「弁慶気取りかワレェ」

「今頃影武者を巡って僧兵と悪党が押し合いへしあいしとろうて」

「さぁこれより三日三晩押し合いへしあい三漏三昧ぞ」

「あっあぁっ」
パンパンっ

「どうじゃっ銭が入るほど我が一物は強うなるっ」

「おっ鬼っ」
ずんずんずん

「いかにも。我が一物こそ鬼の金棒」
「ん!?」

「お・・・にぃーーーーーーーーっ」

「侍所に頼んで貴殿を監視して参った。公方にもまだ公正を重んずる者はのこっとる」
「ぜっ銭ならいくらでもくれてやる」

「銭・・・」
ズン!!!

 

 

【センゴク権兵衛】第115話の感想

最後に首を切られてしまった!!

罰を下すのは神ではなく、人なのかもしれない。

 

 

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