大高忍先生の『オリエント』は少年マガジンにて連載中です。今回はオリエントの55,56,57話をお送りします。
『オリエント』前話(54話)のあらすじは・・・
小隊長の座をかけた闘いで島津秋弘に敗れた武蔵。険悪な空気をどうにかするために仲直りを提案する武蔵だが、島津は武蔵が仲裁役を買って出たのが自身の保身のためだろうと見抜いていた。
さらに尼子も自身に怯えていた事を指摘する。そして皆の前で彼らが本心では仲間などどうでもいいと思っていると糾弾し、島津は自分が小隊長をやると宣言した……。
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『オリエント』第55話のネタバレ&最新話!
淡路島の八咫郎
――淡路島。
そこでは『黒曜石の八人』の一人、犬田八咫郎(いぬだやたろう)がいた。角が生えた7人程の女性を侍らせており、身体を拭かせていた。
八咫郎「大いなる我が鬼の神よ…」
八咫郎は「あなた様の小鬼たちが、島の鉱石を回収しております」と言う。島中を食らい尽くすまであと7日ほどだろうか…。
そして侍らせていた女性の一人に、小鬼が摂取した養分は親鬼の力となると言う。
八咫郎「…愛だな」
八咫郎はそういってニコッ…と笑い、その女性も顔を赤らめてニコッ…と笑う。他の女性たちも笑う。
そして小鬼たちから放たれた力が八岐大蛇に集まっていく。そうして大蛇の角から新しい角が生えてくる。八咫郎はまた子供が生まれると言う。鬼様にとって食事とは、すなわち……
八咫郎「生殖ッ!! 生殖なのだ!! なんと尊い…!!」
興奮のあまり八咫郎の胸から尖った鉱石が生えてくる。この聖なる営みの邪魔はさせないつもりだ。島に攻め入らんとする上杉の『武士』どもを、我が鬼鉄刀の能力で滅ぼし、さらに『黒曜の女神』も回収すると宣言する。
四郎の黒曜石から送られてきた画像を映し出すと、そこには武蔵の姿が…。なぜこんな貧弱なガキを女神は宿主に選んだのかイマイチ分からない八咫郎だった……。
島津の作戦伝達
――上杉武士団紫龍城、兵舎。
島津小隊となった武士団の中に武蔵はいた。どうやらあの後島津は連合上層部の軍議に参加したようだ。これで名実共にこの小隊の長が島津秋弘になってしまったというわけだ…。
ザッ
その島津が現れ、緊張が走る。
島津は作戦を伝達する。明日、作戦の第一陣として淡路島沖へ出陣する。小隊内の仕切りは小隊長に一任されており、彼が戦えと言えば戦い、退けと言えば退く。それ以外は認めず、命令違反者は島津の流儀で処罰してもよい。
処罰の内容は、違反の内容を問わずに斬首刑。戦闘時は即座に執行し、そうでない場合でも処刑場に磔の後に執行。
皆はその通告に青ざめているが、島津小隊だけはコクコク頷く。だがそれ以外の者はその内容に怯え、ガタガタブルブル震えている……。
武蔵「………ちょっといいか?」
武蔵は斬首刑は止めにしないかと言う。このままでは皆怯えて誰も島津に意見できなくなってしまうと。
島津「何も言う必要はねえ…。上官の命令には黙って従う…それが『武士団』ってもんだろ…?」
その言葉に場がシン…となる。もはや皆黙ってしまった。
武蔵の意見
武蔵「違う……と思う。」
武蔵は小隊長に言う。自分の生まれた町では、鬼を正義の守り神と崇拝しており、皆はそれを絶対に正しい事と思っていた。そしてそれに逆らえば、この世の悪のように攻撃された。
だが鬼は守り神などではなかったし、だから誰かが正しくてそれに絶対服従というのは違うのではないかと…。それに作戦を立てる時にも島津だって間違う事もあるかもしれないし、そういう時にこそ話し合うべきだろう。
最後に武蔵は武士団の仲では上も下もなく仲間だろうと話す。皆はその言葉に感嘆するが、島津は……
島津「反吐が出るほどのクソガキだな…てめえは…!」
悪態をつく。その言葉に流石に武蔵はムカーッとする……。
――それから解散となる。他の者に「お…おい!?」と声をかけるが、あの人には逆らわない方がいいと言われる。尼子までそれに賛同する。
武蔵はみちるに声をかける。みちるにあんな奴に無理に従う事はないよなと言う武蔵。納得してないのに言いなりで戦わされるなど鉱山奴隷と何が違うのか。
途中でみちるの護衛の女性が「この不届きものを斬り捨てますか?」と言ってくるが、みちるは二人きりで話をする事に。
みちるは誰かの言いなりでもいいと思う、と言う。そう、自分の考えでなくても……
みちる「誰かに託された役目や願いを全うする生き方にも…美しさはあると思う…」
奴隷と同じと言わないで欲しいと。だから彼女は武蔵には賛成できないと謝る。周囲からもフラれたと笑われて、いたたまれなくなってその場から離れる。
武蔵は独りぼっちであると痛感していた。そして小次郎とつぐみに会おうと思うが、彼らは新しくできた仲間たちとワイワイやっていた。何か忘れているような気がしているらしが、それが武蔵だと気付かない。
武蔵「チキショーーッ!!」
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『オリエント』第56話のネタバレ&最新話!
サトイモ剥きをする武蔵
彼の名は武蔵。最強の武士を目指す男。今彼が所属している『上杉武士団』は、『鬼神』が待つ淡路島へ向けてついに出航した。
鬼鉄で動く立派な船に何百人もの『武士』たちを乗せた勇壮な船団である。
燃料を入れたり、見張りをしたり、荷物を運んだりと、それぞれが役割をはたしているようだ。その船上で武蔵は……サトイモの皮むきをさせられている…。
一人で暇そうだったから皆の昼食のためにと言われたのだ。手が痒い。なぜこうなってしまったのか…。
――今朝。
島津は役割を説明している。尼子たちは敵の足止め、その間に島津たちが鬼に止めを刺すと。昨日の決闘の時のようにビビッて逃げるなと釘も刺される。
武蔵はこいつらを踏み台にして自分の身内でいい所を持って行こうというのかと問うが、それが役割だと返される。それでも文句を言う武蔵だが、弱い奴に発言権はないと一蹴される。
尼子はかばってくれた事に礼を言い、黙って従うつもりのようだ……。
野口雉之助と直江兼竜
――あれ以来、武蔵だけはみ出し者になったのだ。
逆らえば処刑されると言われたら従うしかないのは分かるが、それではあの時の自分と同じ。
武蔵「…俺は絶対に従わねえぞ。例え一人になってもな……」
「キミは一人じゃないよ。」
顔を上げると、妙な顔つきをした武士がサトイモの皮を剥いていた。一体彼は誰だろうか。昨日の決闘の時にも確かにいたが、存在感が薄いから気にしてなかったのだ。
そんな彼は自身の体は小さく、見栄えも良くないから皆はくだらない存在に見えたのだろうと言う。それは武蔵も同じだった…。
彼の名は【野口雉之助】。悪い奴ではないと思いかけた武蔵だが、一人ボッチになったのをムカつく言い方をされてちょっと腹が立つ。
――そこにもう一人武士が現れる。
途端に野口は「直江様!!」と跪く。どうやら目の前にいるこのもっさりしている人物こそ、上杉武士団民部方勘定衆筆頭・直江兼竜のようだ。
第一陣の総司令官と野口に説明され、「えっ、この人が?」と驚く。直江は船の上でも書類仕事をしており、事務処理担当のようだ。
武蔵が小隊長と喧嘩して独りぼっちになったという話を聞き、直江は「きさまのようなガキは真っ先にしぬ!」と断言する。
直江「おまえは『武士』として弱すぎる。」
武蔵「……!?(『武士』として弱いだとぉ?)」
いきなり敵襲
野口は直江が上杉の側近であり、見放されたら自分たちの出世の道は断たれてしまうと武蔵に言う。だが武蔵は本番の戦いで見返してやると意気込む。
その意気込みに野口は腕に自信があるのかと尋ねると、鬼鉄刀で鬼を仕留めた事があると武蔵は言う。恥ずかしながら野口は鬼を仕留めた事がないらしく、本番でできるか心配らしい。
武蔵はできると言う。
武蔵「とにかくどんな敵が来てもビビらねえことが大事で…それから!」
ザッパア
武蔵の背後にいきなり巨大な鬼が海から姿を現す。
野口「それから!? ビビらないの続きは!? セニョール!?」
どうやら全ての船に対し1匹ずつ現れたらしく、「敵襲ーーー!!!」と海戦勃発のようだ…!
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『オリエント』第57話のネタバレ&最新話!
折れない角
敵襲だ。海底から小鬼たちがやってきたのだ。彼らの正確な数は不明。武士たちは皆臨戦態勢に入る。
鬼が討てると刀を出す武蔵と、ビビッて青ざめて固まる雉之介。船よりもデカい鬼は不敵に「キャハハハ!!」と笑う。
……現れたのは緑色鬼『口裂鬼』。鬼神・八岐大蛇が生み出した、巨大な小鬼だ。
だがいくら巨大でも、鬼なら角を折れば倒せるという事になる。まさに武蔵の目の前にその角があるのだ………絶好のチャンスだ。
武蔵は『焔魔大太刀』を発動し、食らわせる………が、打ち込んだ斬撃は角を折る事なく弾かれてしまう。
どういうことだ……。
お偉方の懐疑
―――その頃、上杉武士団紫龍城。
そこでは島津家・有馬家・大友家などの、上杉連合のお偉方が報酬の値を吊り上げに来ていた。そこに、戦に参加しないお偉方にも作戦の一端を伝えるべく、殿下と軍師が現れる。
上杉連合宗主・上杉武士団団長 上杉竜臣
上杉武士団軍師 宇佐美黒子
この2名である。
黒子は第一陣の任務が淡路島沖に蔓延る小鬼共を一手に引き受ける事だと説明する。それを聞いて「楽そうだな」と安心するお偉方。
だが黒子は、この小鬼たちは角の硬度がかなり硬いと説明する。並の武士では決して折れない代物だと……。
兵力で押し切ろうにも第一陣は300名のみ。指揮官もただの文官にしか見えない直江兼竜。
お偉方には、なぜ兼竜が竜臣の名前から『偏諱』という、主君などから名前の一字を貰う名誉な事(兼竜の場合は『竜臣』の『竜』)ができたのか分かりかねない。
とうとうお偉方は、第一陣が第二陣以降を淡路島へ辿り着かせるための捨て駒ではないのかとまで言う。
兼竜の真の力
―――第一陣 vs 小鬼
非戦闘員は金属ごと食われる前にそれを捨てて退避せよと命が出る。巨大な小鬼はとうとう船にかじりつき、食べ始める。
武蔵は何度斬りつけてもあの角が折れない。諦めずに小鬼の体に登って、刀に力を込めて何度も角に叩きつけるが、全く歯ごたえが無い。
また何度も「折れろ…ッ!!」とガンガン刀で斬りつけるが結果は同じ。
今までの記憶を思い出す武蔵。刀の試しに合格した事、もう鬼相手に何も出来なかった頃の自分ではないと鬼を攻撃できる己、そんな自分に自信を持ち始めていたあの頃………
武蔵(くそ…っ)
あの時の自分は何だったのか。彼は無力のあまり目から涙がこぼれる。
他の武士も同じだった。皆で力を合わせ刀で角を斬りつけるが、武蔵同様全く歯ごたえはない。
武蔵は、はあっはあっと息をつきながら上を見上げる。
ズズズ…
………既にそこには他の小鬼が武蔵を食べようと大口を開けて迫っている所だった。
武蔵(や…られる…!?)
ヒュンッ
ボキボキィ
武蔵「!?」
何が起こったのか―――一瞬だった。何かが飛んできたと思ったら、武蔵が乗っていた角と、武蔵を食べようとしていた小鬼の角が折られていた。
………竜臣が直江兼竜を第一陣に任せた理由。
竜臣「それは、やつが誰よりも強いからだ」
彼は上杉で一番多くの戦功を上げているにも関わらず、なんの恩賞も地位も受け取らない。だからせめて竜臣が彼の名に『偏諱』してやったのだ。
彼は上杉軍最強の三匹の『竜』の一人……。
―――兼竜は姿が百戦錬磨の武士のような恰好に変わっていた。
彼こそ、上杉武士団赤刀一位・直江兼竜。
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まとめ
今回は『オリエント』第55、56、57話のネタバレ&最新話!をお送りしました!
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