安斎かりん先生の「マオの寄宿學校」花とゆめにて新連載です。
『マオの寄宿學校』あらすじ
植物大好き男子の真生が編入することになったのは、格式高き名門校、私立榮歐(えいおう)學園…、寮のルームメイトは外国人?この學園生活どうなる!?!?
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新連載!「マオの寄宿學校」第1話ネタバレ!
私立榮歐學園
マオは妹の純と揉めていた。
理由は、転入する寮制の学校に、マオの唯一の友達であるウエッキー君(植木鉢入りのバラの苗木)を連れて行くか否か。
その時。
取り合いをしていた手が滑り、ウエッキー君は落ちて割れてしまった。
突然訪れた別れ。
純は、バツが悪そうに謝ったあと、
「とにかくお兄ちゃん!人間の友達、作りなよね!」
と言い捨てて女子寮へと去って行った。
榮歐學園は中高一貫の私立学校である。
敷地面積は東京ドーム43個分。
木造の校舎そのものが重要文化財であるという。
男女は完全に分けられ、交流は行事の時以外禁止。
規則に次ぐ規則。
徹底的な秘密主義。
その内情は謎に包まれており、知っているのは通う生徒のみであった。
妖精
妹の純が、憧れて中学から榮歐に入ることにした。
転勤族で固定の友達が出来ない僕を心配した両親が、僕のことも高等部に入学させた。
寮制の学校なら、友達も出来るだろうと。
だがもう…すでに帰りたい。
唯一の友達、ウエッキー君は死んじゃったし…。
ふと、バラの香りがした。
振り向くと、少し開いた扉が見える。
そっと近づいて覗いてみると…釘付けになった。
1人の少女がバラの庭園で座り込んで笑っている。
(バラの妖精だ…!)
そう思った瞬間、上に人影が来て、扉がバタンと閉められた。
ルームメイト
「ここは中庭で、立ち入り厳禁だよ?」
「あ、すいません…」
「編入生の森本真生くんだね?寮に案内するからおいで。今ストーム中だけど」
ストーム?
寮に入ると、中は大騒ぎで簡単に言うと荒れていた。
「イメージと違うかな?もっと品行方正と思ってたかなー。半々だね。学校では皆規則に縛られてるから、寮くらいは。はい、ここが君の部屋。中にルームメイトいるから、仲良くやってね」
中に入ると…そこにいたのは、金髪・蒼い目の男子生徒だった。
天使!!かと…思った。
自己紹介をすると、彼はノートに『ルイ・ハミルトン』と書き、見せた。
さらに、英語で『話しかけるな』と。
あぁ…帰りたい。
バラの図鑑を開いてマオは1人ほっこりする。
この時間が、好きだ。
好きなことを、好きなペースで。
たとえ誰にも理解してもらえなくても。
バラ
食堂で、物珍しさでマオは囲まれる。
「お前のルームメイト、あいつだろ?何か話したか?」
「ルイ・ハミルトンって名前だけ…ノートで。」
周りの皆が笑い始めた。
「お前、早速騙されてるよ!あいつは久川琉衣!ハーフだから名前ふたつあんだよ。編入生でもダメかー、喋らなかったか!」
その後、中庭で見た女子の話になる。
どんな子かと質問攻めされ、“バラの妖精”みたいだったと答えたマオは、皆から嘲笑われる。
瞬間、ルイがテーブルの食器を大音量で落とし、場は静まり返った。
今の、わざとーーー?
マオは、ノートに書いてルイに見せる。
『昼間はありがとう』『何のことだ?』『バラが、好きなんだ』
「変だよね、男なのに。図鑑とかすごく好きで。周りとペース合わなくて…バカにされて」
『祖父の家にも、バラの庭園があった』
「この前チラッと見えた写真の!?もう一回みせてくれる!?」
ルイが写真を出すと、マオはキラキラした目で見入った。
そして次々とバラの話をし始める。
ウエッキー君の話をすると、『名前、ダッサ』
ルイは柔らかく笑った。
マオは笑顔が見れて嬉しかった。
“友達”って、こんな感じか…。
楽しいな。話したい事がどんどん出てくる。
ふと、「家に帰りたい?」と聞いてみた。
すると、ルイは瞬時に冷たい顔になり、サッとその場を離れて、ベッドに寝てしまった。
ルイは祖父とのイギリスの日々を思い出した。
『日本へ帰れ』と同級生にいじめられる。やり返すけど。
「おれ、日本人なのかな。イギリス人なのかな。日本なんか、行ったこともないのに」
「ルイ、バラはな、どこに行ってもバラなんだ。愛された証拠に、立派な姿を見せてくれる。ルイ!この花が咲いたら行ってみるか?日本へ」
花が咲く前に、祖父は死んだ。
両親もとっくに死んでる。
その後ルイは日本へ来た。
日本でも、どこに行っても“外人”と呼ばれ、疎外される。
友達
朝。
マオは思い立ったことがあり、先生に頼みごとをしに行き、あちこち駆けずり回っていた。
ルイが目を開けると、ガタガタや、ゴトッという物音。
(出てくのか。今までの奴らも皆同じだった。意思疎通できないと感じたら、部屋替えだ。昨日は、何か楽しかったんだけどな…)
「ルイ!」
目の前に、バラの植木鉢を持ったマオが笑っていた。バラの香り。
「見て!写真にあったバラ、中庭にあったからもらったよ!これ、“ルイの涙”って品種のバラなんだ。でね、他の国でも“rui no namida”なんだよ。凄いよね、世界中どこにいても同じなんて。」
バラはメッセージ性が強い。
きっと何か伝えたいんだ。
君のことを、分かりたいーー。
「昨日話した時すごく楽しくて。たったあれだけの事でって思うかもだけど、あんなの初めてで。もし、よかったら…友達になってくれませんか?」
ルイは、おもむろに立ち上がり、言った。
「ったく、何が、“ルイの涙”だよ?あのジジイ、ドラマジャンキーにも程があんぞ。」
ルイが喋った。マオは固まっている。
「なんだよ?喋れないとでも思ってたか?生活できねーだろが。寮の奴らはめんどくせーしゴミばっかで相手する価値もねーよ。お前は俺と友達になりてーんだろ?後悔しても遅せーからな、マオ」
マオは驚きで声も出ない。
これが、僕の学校生活の始まり。
唯一無二の親友…というか悪友との、出会いだった。
「マオの寄宿學校」第2話ネタバレ!
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