前回(113話)のあらすじ・・・
将来を期待されたエリートたちが集う名門校・『秀知院学園(しゅうちいんがくえん)』。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。
【かぐや様は告らせたい】第114話のネタバレ&あらすじ
石上優の文化祭
「あっもう12時だ」
「一年生は先に休憩入って~」
「はーい」
「教室戻る?」
「うん」
「・・・・・・」
(つばめ先輩は今フリーの可能性が濃厚・・・・・・
この文化祭・・・・・・
つばめ先輩に告る絶好のタイミング!
けど告るにしてもやっぱり助走が要る
少しは二人でいる時間がほしい・・・)
奇しくも同時刻 かぐやも似たようなことを考えていた
(やっぱり助走・・・すこし二人で会う時間がほしいわ)
(もうすぐつばめ先輩は休憩時間・・・どうにかして文化祭デートに誘わなければ!
でもなあーー!!
なんて誘えば!?)
(普通に話しかけるだけで結構ドキドキするのに
デートのお誘いなんて絶対に無理!!
足ガタガタさせながらセリフ噛みまくってロクに話せないのがオチだ・・・!!
こんなもんどうしたらいいんだよ!!
メガネどももキョロキョロしてる・・・
どうせあいつらも誘うタイミングを探って・・・)
「だーれだ!」
「わっ!」
「その声は・・・」
「ツンデレ先輩?」
「ぶっぶー残念!眞妃先輩でした!」
(良かった正解だ)
「石上さぁ。さっきから誰を見てるのかなぁ?」
「ふーん?へぇーーえ?」
「あーなるほどなぁ。んー分かるよ分かるよ」
「なんすか・・・何が分かるってんですか」
「子安つばめだっけ?あの人美人だもんねぇ。石上の気持ちも分かるわ」
「折角の文化祭・・・好きな人と一緒に周りたい!あわよくば告白もしたいけどその勇気が出ない!」
「ん~分かる!」
「・・・本当よく分かるわ」
「相変わらず落差が強い人ですね」
「なんとなーく石上にそういう相手が居るとは思ってたのよ。それがまさか三年のマドンナだとは思ってなかったけど」
「無謀ね~倍率やばいわよ」
「なんか楽しそうですね」
「ええ。人の恋バナは楽しいわ。私はなーんにも傷つかないし」
「まあ相手との格差なんて考えても仕方ないでしょ。兎にも角にも行動しなければ始まらないわ」
「本当に好きならうじうじしてないでちゃちゃっと誘うことね!」
「もたもたしてると誰かに持って行かれるわよ・・・」
「あー・・・なんで傷つくのに自分の恋バナをしちゃうんですか・・・」
「ついうっかり・・・」
「でも・・・誘うと言ってもなんて誘えばいいか・・・。大体僕なんかに誘われたら変な噂が立つかも・・・つばめ先輩に迷惑かけたく・・・」
「ってうわつばさ先輩・・・・!」
「へぇ石上さんって子安先輩のこと・・・言ってくれればいいのに水臭いなぁ」
「あっマキ居た~人多いんだから離れたら迷子になるでしょ」
「あっごめんごめん。友達がいたからつい・・・」
「あれっ二人とも彼と友達?」
「うん」
「石上は時々相談に乗ってくれて」
「あっマキちゃんも?」
「石上さんは頼りになるよね~」
「まあ頼りになるかは分からないけど良いヤツよ」
「へー・・・・・・」
「二人が言うなら良い人なんだね。石上君・・・私とも友達になってくれる?」
「あっはい・・・」
(なんだろうこの人からは妙な恐ろしさを感じる・・・)
「それで・・・何のお話?」
「えっと・・・女の子を文化祭デートに誘うときどう誘うべきかっていう話をしてたの」
「文化祭デート?」
「普通に一緒に周りませんかって言えばいいんじゃない?」
「簡単に言うけれどね!そんなストレートなの緊張するに決まってるでしょ」
「足ガタガタさせながらセリフ噛みまくってロクに話せないのがオチよ!」
(全くもってその通りです)
「それでいいじゃない」
「翼が最初にデートに誘ってくれたときなんて・・・ね」
「ちょっとぉ~その話はやめてよ~!」
「え~いいでしょあれすっごく可愛かったもの」
「だって僕も初めてで緊張してて!」
「デートに誘ってるのかキスしようとしてるのかどっちなのって感じで~」
「・・・」
「無言でこっち見るのやめてもらえます?」
「あ!誘う口実が要るって言うならさ、自分のクラスの出し物に誘うなんてどうかな?」
「あーそれ良いと思う!」
「石上のところたしかお化け屋敷だっけ」
「そうです。1年A組とB組は合同でホラーハウスを」
「いいじゃない。子安つばめは確かホラー好きだっていう話よ」
「まじすか」
「友達が言ってたわよ。アンタのとこで掃除用具入れに5分近く閉じ込められて滅茶苦茶怖かったって」
「まぁそういうアトラクション系のホラーハウスなので」
「つまり5分間密室で二人っきりって訳でしょ!」
「あっ・・・」
「怖さのあまりに思わず手をつないじゃったり、あまつさえ抱きついちゃったり?」
「男女で行けば確実に盛り上がるわよ!」
「確かに・・・!」
「えーっ楽しそうーっ!私達も行ってみよ!」
「・・・」
「ちなみにそのアトラクションは三人同時に入れるの?」
「いえその場合二人と一人に別れてもらいます」
「そっか」
(かわいそうな先輩・・・)
「よーし!じゃあ私も休憩入ります!何かあったらラインちょうだい」
「!」
「ほら行って来い!」
「でも・・・でも・・・」
「大丈夫。もしダメだったら私が一緒にまわってあげる」
「どっちに転んでも損はないでしょ?むしろ失敗したほうがお得なくらい」
「でもだからといってわざと失敗はしないでよね!私だって暇じゃないんだから!」
(ツンデレ先輩まじでいい人だな。なのになんであんなに惨い目にあうんだろう。神はいないのか)
「つ・・・つばめ先輩!」
「?石上君どうかした?」
「えと・・・その・・・」
「ん~?」
「うちのクラスホラーハウスなんですけど結構ちゃんとしたのできてて・・・その・・・先輩怖いの好きって聞いて・・・よかったら・・・」
「えーうん行く行く!」
「石上君も休みでしょ!一緒に行こ!」
「あ・・・はい!」
(っしゃあああ!やりました四条先輩!四宮先輩!)
「アイマスクをつけたらスタッフが中へ案内します」
「えーこわそー!」
「全く・・・渚は子供ね」
「こんなの子供だましもいいところよ」
(助けて!!わたし怖いの本当にダメなの!!)
「!」
「おば・・・いやかぐやお姉さま!」
「えっ!?なんですか眞妃さ・・・」
「是非一緒に入りましょう!!きっと絶対楽しいわよ!!」
「えっ!?ちょっと嫌よ!私怖いの苦手で・・・!」
【かぐや様は告らせたい】第114話の感想
眞妃さんの不憫さが悲しくなります。。
お化け屋敷大丈夫でしょうか?