目黒あむ先生の「ひなたのブルー」は別冊マーガレットにて新連載です。
『ひなたのブルー』のあらすじは・・・
一生懸命悩んでたのが、ちょっとバカらしくなる。そんな、いい天気。そんな、先輩。
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新連載!「ひなたのブルー」第3話 最新話ネタバレ
入学式
太陽高校入学式。
生徒会長による、在校生代表挨拶が始まる。
「桜の舞う季節に、皆さんの入学を心待ちにしており…………あー、まぁ…生徒の自主性第一の、ゆるーい学校なんで、テキトーに楽しく過ごして下さい」
サラっと言う生徒会長、夏野空。
後ろからやってきて頭をはたき、フォローを入れて去っていく副会長、夕凪夜。
新入生の緊張の空気はほぐれ、皆笑顔になった。
校長も嬉しそうに笑っている。
そんな中、1人強い衝撃を受け、呆然とする新入生・日向なる。
友達作り計画
なるは、この学校に友達がまだ1人もいない。
友達作りマニュアルノートを片手に、下駄箱で考えていた。
話しかけなきゃ…!笑顔!自然に!
登校してきた2人の女子に声をかける。
「おっ…おはよう!!」
しかしなぜか下駄箱に半分隠れて。
目線は違う方を見て。
2人の女子は、とりあえず挨拶をかえしたものの、それ以上は何もなく、そそくさと教室へ行ってしまった。
(あれ…?何か気に障る事したかな?シュミレーションではこの後会話が弾む予定だったんだけど…)
その後も、誰に話しかけても会話は出来ず。
友達は出来ないまま、気付けば6月になっていた。
幼馴染のことを思い出し、話がしたくなる。
なるには、中学までずっと一緒だった幼馴染が2人いた。
与一(よっちゃん)と、未知(みっちゃん)。
けど2人が付き合う事になった中学3年、幸せそうな2人に本当に嬉しく思って、自分もこのまま2人に頼ってばかりではダメだと1人でこの太陽高校に来た。
けど元々人付き合いが苦手ななる…。
髪型やファッションも研究し、友達を作るんだと頑張ってみても、全然出来なくて。
もはや全てがダメに思えていた。
屋上の出会い
屋上への階段でのボッチ飯にも慣れた。
ダメだな、私…
その時。キイ、と音がした。
見ると扉があって、少し開いている。
あ、そういえばここって屋上への階段だっけ。
なるがこそっと覗いてみると…生徒会長がいた。
空は、なるに気付き、手招きした。
「ここ、立入禁止だよ?」
「すっ、すみません!私、勝手に入って!この処分はキッチリ受けますので…!」
パニックのなるを、空はなだめる。
「いや、俺も入ってるし。処分とかしないし」
「じゃあ何で…呼んだんですか?」
「んー、なんとなく。なんとなく…寂しそうだったから。…君てさ、友達いないでしょ」
「え、な、を、、(えっ!何でそれを)」
「何かオーラ出てるし。俺のこと利用しなよ、友達作りの相談とか聞くよ?」
なるは、ポツリポツリと話し出した。
幼馴染の事や、友達が上手く作れない事など。
けれど自分で決め、変わりたいと思ったのも自分だから、誰かに頼るわけにいかない、と。
「日向さんてさ、すごい真面目だね。利用していいのに。とりあえず、こっち見て」
なるの顔をぐいっと上げる空。
「目見ないよね。まずは相手の目を見ること。じゃなきゃ伝わるものも伝わらないよ?」
話をしていた時、副会長が来た。
会議に連れて行かれる空。
なるの方を振り返り、タブレットを見せて手を振った。
タブレットには、手書きでメモ。
『課題→目を見てあいさつ。明日もおいで。』
踏み出した一歩
翌朝。
なるは下駄箱で緊張していた。
昨日、先輩の言ったことを、家で考えた。
そういえば私、本に書いてある方法やマニュアルばかりで、“目を見る”ってしてなかった。
無意識に、苦手だからって避けてたかもなぁ…。
一番大事な事、してなかった。
今日は、しっかりと目を見て話しかけるんだ。
下駄箱で、最初の日に会った女子2人と一緒になった。同じシチュエーション!チャンスかも!
「あっ…あの!!」
目を、見る。
「おっ…おはようございまふ!」
…噛んだ!恥ずかしい!何でいつもこうなの、私!
自己嫌悪に陥りそうな時、女子2人の声が聞こえた。
「あはっ。おはよ!急に見つめるから何かと思ったよー」
笑顔だ。嬉しい!!
その後、自己紹介をし合い、教室まで一緒に行った。
早速その日の昼休み。
屋上でなるは先輩に報告した。
喜んでくれる先輩。チョコを1つくれる。
「頑張ったごほーび」
受け取れないと恐縮するなる。
「一歩踏み出せたんでしょ?それは俺の力じゃない。行動したのは日向さんだから。テキトーに…は無理か。んー、肩の力抜きなよ。もう少し、気楽にいけば、ってこと。頑張ってみて、上手くいったらよし、ダメだったらここで空でも眺めてりゃいーじゃん」
…そっか。
「会長、すごいです…!とっさに場や人の空気を察して和ませられる能力…!尊敬です!真似できないです!」
空は、ふっと優しく笑った。
「そういう所が、真面目すぎるんだって。」
不思議だな。
全然分からなかった会長の言葉が、今は、心を軽くする。
涙
その後、クラスの子とも、少しずつ話せるようになってきたなる。
その度に、会長に報告した。
ふと立ち寄ったコンビニで新発売のチョコレートを見つけた。
会長はいつもチョコ食べてるな。
せめてものお礼にと、買って渡すことにしたなる。
屋上に行くと、階段で副会長と鉢合わせた。
そこで、会長の仕事量が凄まじく多いことや、その上バイトまで始めた、などを聞かされる。
「あいつの憩いの時間を、邪魔しないでやってくれ」
副会長に言われ、なるは会長の優しさに甘えていたと考え、会うのは今日を最後にしようと決意した。
空は眠っていた。少し、クマができている。
疲れてるんだな…。それなのに、私の相談なんて聞いてくれて。
なるは起こさないよう小声で呟いた。
「…今まで、ありがとうございました。私は、本日をもってこの屋上を卒業します!短い間でしたが、お世話になり、会長の貴重な時間をとってしまってすみませんでした。これからも、会長の言葉を胸に友達を増やすよう努力します。もし、覚えて下さってたら…遠くからでもいいので、見守って……」
涙で、言葉が詰まる。
「まーた1人で考えすぎて突っ走ってんの?」
空の声がした。
なるは驚いて顔を上げる。
いつのまにか起きていた空。ほぼ全部聞かれていた。
「言っとくけど、迷惑とかかけてないし。貴重な時間がどうとも、思ったことない。俺は、やりたいよーにやってるだけ。それでももう来ないならいいんだけど。」
「会長の憩いの場なのに。またっ…来ても…いいんでしょうか?」
空は笑って言った。
「好きにしたら」
途端に、なるの目から涙が溢れた。
なんでかな。こんなにも、ホッとしたのは。
嬉しくて、涙が止まらないのは。
「ほら、涙止めて。えと…困っちゃうから」
空は焦る。少し、顔が赤い。
「会長…、なんか、可愛いですね」
「は?」
青くてあったかい 空の下。
たぶん きっと ここが始まり。
「ひなたのブルー」第4話 最新話ネタバレ
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「ひなたのブルー」まとめ
今回は『ひなたのブルー』第3話のネタバレ&最新話をお送りしました!
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