くまがい杏子先生の『チョコレート・ヴァンパイア』はSho-Comi（ショウコミ）に連載中です。
『チョコレート・ヴァンパイア』前回（第65話）のあらすじは・・・
霖のために用意された皇妃の人間が、操られた篝月の生徒によって殺されてしまった。皇妃の人間はそのことを信じようとはせず、証拠に操っている人物を差し出せと要求する。
雪と雷火は犯人を見つけるため奮闘するが、霖は自分のせいでこうなってしまったことにひどく動揺する。そんな霖に、皇妃側の冬伽が接触する。
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『チョコレート・ヴァンパイア』第66話のネタバレ、最新話
彷徨う霖
自分の吸血欲求さえなければ、こんなひどいことは起きなかった、と自分を責めてしまう霖。
当てもなく彷徨い続ける霖は、自分がどこに向かっているのかさえわかっていない。
そのとき、操られているであろう一人の男が、剣を振りかざして霖に襲いかかろうとする。
涙を浮かべたまま、霖はそれを避けようとはしなかった。
心の中には、死んだら全部忘れられるという思いがあったのだ。
そんな霖を、間一髪で一人の男が助ける。
助けた誰かと一緒に地面に転がった霖は、衝撃に目をつむっていたが、目を開けるとそこにいたのは冬伽だった。
彼は、暗い目をして霖のことを見つめていた。
「死にたいのか」
そう問うてくる冬伽の背中に、先ほどの操られている男が剣を振りかざす。
霖は冬伽をかばうが、操られた男は「ヴァンパイア、コロス・・・」と呟きながら臨戦態勢をとっている。
霖はどうするか困ってしまい、冬伽を抱え上げてその場から逃げることにした。
一緒に
冬伽を担いだまま屋根の上を軽々と飛んでいく霖。
しかし、操られた男も後ろからついてくる。
霖は走るスピードを上げ男をまくと、冬伽を建物の影に隠してここから逃げるように伝える。
あの男はヴァンパイアしか狙わないはずだから、と再び戦いに行こうとした霖の手を、冬伽が掴んだ。
「死ぬつもりだろう」と言う冬伽に霖は否定するが、冬伽は霖に笑いかけて言った。
「俺も死にたい。一緒に死のう」
男が霖を狙っているなら、霖と一緒にいなければ殺してもらえない。
冬伽は自分で死ぬのは面倒くさいから、あの男に殺してもらいたいのだと言う。
霖の手を引くと、冬伽は楽しそうに歩き出す。
とまどう霖のことも気にせず、操られた男の前へ行くと、剣を男がふりかざしているにも関わらず、冬伽は抵抗もせず立っていた。
当たりそうになった瞬間、思わず霖は冬伽を突き飛ばし、自分の腕で男の攻撃を受け止める。
冬伽の血
ボタボタと血を流しながら、痛みに泣く霖。
冬伽は「どうしてかばったのか」と暗い表情で問いかける。
霖は歯を食いしばると、操られた男の腹を思いっきり蹴る。
霖は泣きながら自分の前で死なないでほしかったからだと答えた。
霖はもう誰かが傷つく姿を見たくないのだ。
霖が死にたい理由を知った冬伽は、くだらないと吐き捨てる。
「自分の弱さを俺に押し付けるな。俺はこれで救われる。傷ついてなんかない」
そう言うと、「先に死なせてもらう」と霖の前で両腕を広げた。
襲い掛かろうとする男に、霖はまた冬伽をかばい、「勝手すぎる」と怒り出す。
冬伽も霖のことを「偽善者」と呼び、霖は「僕のことも知らないくせに、なんなんだ」と返す。
冬伽は「わかる。君のようなタイプが大嫌いだから」と冷めた表情で言った。
霖は操られた男を拘束すると、顔を覆って泣き出した。
そのとき、霖は千代のような血のにおいを感じ取る。
冬伽の手がいつの間にか切れて、血が出ていたのだ。
霖は冬伽の手を取ると、泣きながら手のひらに口を近づけようとした。
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『チョコレート・ヴァンパイア』第67話のネタバレ、最新話
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『チョコレート・ヴァンパイア』第66話のまとめ
今回は66話のまとめをお送りしました。次回もお楽しみに！
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