『血の轍』最新話のネタバレ【48話】僕はママを選んで戻って来た

押見修造先生の『血の轍』はビッグコミックスペリオール連載中です。

『血の轍』前回（47話）のあらすじは・・・

静子の「きったない。」という言葉に涙を流すばかりの静一。そんな彼に静子は吹石とどうしたのかと問いかける。謝りながらも何とか伝えようとする静一。あった事を全部言うように強要され、静子が吹石家に現れた時点から、吹石とそのように過ごしたのかまで正直に話す。

それを聞いた静子は彼の頭にパンツを投げつけ、「うそつき。」と一言。そして彼の腕を掴むと無理矢理玄関まで引っ張っていき、玄関から彼を叩き出す。鍵まで閉めらえた彼は、ただ「ママを選んで戻って来たんだよっ！！」と叫ぶばかりだった…。

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『血の轍』第48話のネタバレ＆最新話！

僕はママを選んで戻って来た

静一「ママ…！ 聞いてよ…！ 僕はママを選んで戻ってきたんだよ…！」

雨が降る中、彼は玄関の前で母親に愛を乞う。

開かない玄関を見ながら、静子の顔と目が頭の中で見ているから吹石を捨ててきたのだと…。

静一「…ごめっ…ごめんなさい…！」

こんな子供でごめんなさい、そう謝る静一。もう変なことも考えないしやらないから、嫌いにならないでと懇願する。

駄目な所は直すし、もう変なものを出したりしない。変な考えも起こさないし、ずっといい子でいるから…

静一「僕を…捨てないで…！」

しかしやはり玄関は開く事はない。そのまま玄関の前で静一は雨に打たれるばかりだ。

今度は「ママの気持ちを分かってなくてごめんなさい」と謝る。

静子がずっと辛かったんだと分かったから…おばもしげちゃんも祖父も祖母も父の事も…静子は皆嫌いなのだと分かったのだから…

自分も彼らの事をちゃんと嫌いになるから…吹石すらも嫌いになるから…

静一「だから…許して…！」

土下座の体勢で頭を下げる。

開く扉と指切り

静子「嫌いになる？ さいしょっから嫌いだったんだいね？」

その時静子の声が玄関から聞こえてきた。はっと顔を上げる。

最初からそうだったと答える静一。これから吹石とはどうするのか問われ、「………もう…近寄らない。」と答える。

静一「僕が…いやだから。嫌いだから。」

果たして――

ガチャッとドアが開く。

ドアの隙間から静子が暗い表情で彼を覗いていた。静子の瞳はしんだように暗く、何も映していないかのようだ。

静子がドアの隙間から手を伸ばす。その手は指切りげんまんの形をしていた。

それを見た静一は、恐る恐るといった感じで自分も小指を伸ばす。

そしてその契りは結ばれる。

静子「ゆーびきーりげーんまん、うそついたらはりせんぼんのーーます、ゆびきった！」

交わした契りと目覚める証人

「やくそく。ぜったいだよ。」そう言った静子の顔は暗い表情であり、さらに伸ばした右手の中指からは出血していた。

それを見た静一。

その手を自身の両手で包み込むと、「…はい。」と返事をして血の付いた中指に唇をあてがう。

そしてその指を舐めてあげ、最後にまた「はい…。」と返事をする。

かくしてその玄関の扉は開かれる。今まで暗い屋外にいたせいか、静一は開かれていくその扉からはまるで眩い光があふれてくるかのような錯覚に包まれる。その楽園への誘いのような光に包まれた静一は涙を流して見上げる…。

その頃、静一が天上の光に包まれていたのと対照的に、しげるは暗い病室で意識不明のまま眠っていた。彼は静子に突き落とされたのだが、まだ意識が戻っておらず、証言する事もできない状態だ。

しかし、それもたった今終わりを告げた。しげるの目が開いた。しげる、覚醒――！？

果たして証人が目覚めた事によって、静一と静子はどうなってしまうのだろうか……！？

それとも…。

『血の轍』第49話のネタバレ、最新話

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