まんが王国連載中。
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~前回(第30話)のあらすじは・・・
樺太で生まれ育った少女・市村ハナは、醜い容姿のため女学校でいじめを受けていた。いじめのリーダー格は、大会社の令嬢・高島津絢子。
息子のために、罪を償い生き直す決意をして警察に出頭しようとしたサチだったが、敏恵に見つかり阻まれてしまう。一方、ハナが向かった場所とは…。
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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ 第31話のネタバレ、最新話
嫌な予感
ハナは菊乃と一緒に温泉旅館を訪れていた。
菊乃の元には、先日また敏恵がやって来たのだと言う。
敏恵は、顔の右半面に修復ができないほどの深刻な怪我をおっていたのだそうだ。
「彼女、あなたの面を見つけてしまったの。内海敏恵は、あなたの面を見つけたことで、狂気に達してしまった気がするの。「別の領域」に達したのよ。うまく言葉にできないけど、もしも私の想像通りなら…、きっととてつもなく恐ろしいことが起こる」
菊乃は、少し言葉を濁しながらそう言った。
言いようのない不安感がハナを襲う。
敏恵を襲うチャンスを狙うサチ
警察に出頭するのを阻まれ、敏恵に小屋に匿われたサチだったが、一見従順にするように見せながらも、密かに敏恵をあやめるチャンスを伺っていた。
“もうこれ以上、この女のいいなりになどならない。ここですべてを清算してやる。今度こそ生き直すと決めたのだから”
敏恵は、何か欲しいものがあるとサチに話し出した。
敏恵は、絢子の居場所をサチに尋ねるが、サチが知らないと分かるとサチを罵倒し始める。
サチは、敏恵に殴りかかろうとするが、息子を脅しに使われて手が出せない。
サチの最期
そして、敏恵が眠ったのを見計らい、サチは敏恵に向かってナイフで襲い掛かった。
しかし、直前で敏恵に阻まれ、逆にサチの首を締められてしまう。
必死に抵抗するサチが、敏恵がかぶっていた布を引っ張ると、敏恵の素顔が露になった。
皮膚が剥がれ、所々に縫い傷があり、唇がなく歯が剥き出しになっている。
サチは思わず、
「いやあああ!!化け物ォオー!!!」
と絶叫した。
それを聞いた敏恵は逆上し、サチから奪い取ったナイフでサチをめった刺しにしていく。
「化け物じゃない!!あたしは化け物じゃない!!化け物じゃない!!!」
サチが必死に助けを請うも、サチの声は届かない。
サチは、息子のことを思い浮かべていた。
“こんなところで終わるなんていやだ。私のたったひとりの息子…。もう会えないなんていやだ。ねえ、ハナ。私、そんなに悪いことしたのかな…”
そして、サチは最期に愛する息子の名前を言い残し、息を引き取った。
「進司…」
サチの「顔」を奪う
我に返った敏恵は、サチの亡骸を抱きしめた。
「ああ、サチ、サチ…。ごめん、ごめんね。こんなつもりじゃなかったのに…。あたし、いつの間にか自分の怒りを抑えることができなくなっちゃって…。こんなあたしと、あんたは一緒にいてくれたのに…、どうしてこんな…。ごめんね」
ひとしきり謝罪した後、敏恵は再びナイフを手に取った。
「ーでも、死んだのなら、あんたもう「顔」いらないわよねぇ?」
そして、敏恵はサチの名を何度も呟きながら、耳元からナイフを入れてサチの顔面の皮膚を切り取った。
「ああ…。すてき」
敏恵は、サチの顔面を掲げ、しばらく眺めたあと、皮膚のない自分の顔面に、サチの顔面を当てがった。
「やっぱりこうだったんだ。あんたもこうしたんでしょ、ハナ。あたしの顔だ。新しいあたしの顔!あははははは」
地獄の入口
その頃、綿貫は、先日電話で話をした池内辰雄という男と会っていた。
池内は気さくで人の好きそうな感じの男である。
“彼はきっとまだ何も知らない。元妻の内海敏恵が今まで何をしてきたのかを。この時、僕自身もまだ知らなかった。この先にどんな地獄が待ち受けているのかを”
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ 第32話のネタバレ、最新話
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