前回（52話）のあらすじは・・・
実家に戻り、母やペットの世話と並行して家事も仕事もすべて一人でこなす働き詰めの希。
そんな希を見兼ねて、自分のことは自分でしようと家に戻ろうとする志乃。
しかし志乃を案じる希は志乃が一人になることを許さず、二人は初めて口論になってしまう。
【兄の嫁と暮らしています。】第52話のネタバレ＆あらすじ
初めてのケンカ
卵の買い出しを終えて帰宅する途中、希と初めて喧嘩してしまったショックでぐるぐる悩む志乃。
希と顔を合わせるのは気まずい。帰りたくはないが、帰らなければおばさんに心配を掛けてしまう。
コンビニでコーヒーでも飲んで落ち着いてから帰ろうかと足を向けた先、
偶然ぶつかったのは学校帰りらしい後輩の小泉だった。
二人はコンビニの駐車場で揃ってコンビニコーヒーを飲むことに。
話の中で、小泉は志乃の義姉である希に会ったことがあると口にする。
妹・梨奈の運動会のとき、担任が希であったらしい。
小泉は、希が
「すごく優しそう」
「理想のお姉さん」
であったと言い、
志乃の義姉について羨ましいと口にする。
希と喧嘩した直後である志乃は、そこが頑固で面倒くさいのだと奇々怪々な表情で毒づく。
志乃が初めて希の愚痴を言ったことで、小泉は志乃が希と喧嘩したことをすぐに察した。
「そんなもんでしょ」と小泉はあっさりした態度でコーヒーを一飲みする。
一緒に暮らしているのにケンカしない方が不健全だと
言う小泉に、ばかとか言っちゃったんだよ、と食い下がる志乃。
しかし小泉は
「そんなのしょっちゅう言いますよ」
「普通でしょ」
と志乃の心配を一蹴した。
普通の姉妹からすると馬鹿馬鹿しいことを言っているのだと気付き、志乃は動揺する。
普通の姉妹
小泉の帰り道に途中まで同行させてもらい、志乃は事の次第を話した。
義姉の家にお世話になっているが、自分が完全にお客さん扱いで、義姉ばかり働いている。
だから家に戻って負担を減らそうと思うのに、ダメだと言われてしまうこと。
小泉は、妹は日頃から自分の事を自分でやらないのにすぐそういうことを言う、
と己の実情に照らしてイラッとした様子で言うが、
「じゃあ日頃からやらせてって話よ」
「やらせないじゃん君らは!!」
と志乃も反論した。
心配にしても度が過ぎるし、自分ばかり抱えて済ませようとする。
普通の姉妹じゃないからかもしれないが、
「私がどんだけ希さんの好きか 希さんは分かっていない」
と切ない表情で話す志乃。
小泉は志乃の自虐ともとれる言葉をやんわりと咎めた。
甘やかされ過ぎだとは思うが、ケンカしたり、心配したりされたり、
志乃と希は十分に普通の姉妹だと小泉は言う。
普通じゃないと思う方が自意識過剰。普通に仲直りできるし、なるようになる。
小泉の達観したような、しかし的確な指摘に、小泉さんは大人だなあと感心する志乃。
「他人のことだと冷静に考えられるから
…自分のことだとわかんなくなりますからね」
小泉は何処か複雑な表情を浮かべた。
仲直りしたい志乃は…
小泉に一言目が勝負だとアドバイスを受け、希の実家へと戻る志乃。
だが、その一言目で仲直りを図る前に、志乃を出迎えたのは輝くような笑顔の希だった。
何事もなかったかのような態度の希に何も言い出せず、
その後も夕飯を食べ、風呂に入り……
日常通りに過ごした後、寝床でぐったりと沈み込む志乃。
志乃の中では何も解決していない。
しかし二人きりになる間もなく、話す時間がなかった。
明日にすべきかとも迷ったが、先送りしてはこの状態が
ずるずる長引いてしまうと、希が部屋に来るまで待つことにした志乃。
夜の一時、仕事を終えた希が部屋へ戻ってきた。
まだ起きていた志乃に驚き、もう寝ないとと電気を消す希。
そのまますぐにベッドに入って就寝しようとする希は、普段よりも素っ気なかった。
希はまだ怒っているのだと判断した志乃は、
勇気を振り絞り、そっちで一緒に寝たい、と口にする。
「本当の姉妹はやらないんじゃなかったっけ」
と、以前のことを持ち出し、壁側に顔を向けたまま表情の窺えない希は言う。
そう思っていたけど、兄貴しかいなかったから、本当の姉妹だったらするのかも。
仲直りの糸口を探して懸命に訴えた志乃に、下りる沈黙。
いきなりこの流れは間違えたかと焦る志乃だったが、希は「いいよ」と応じる。
掛け布団を持ち上げ、顔を出した希は、
「おいで」と、志乃に向けてそっと手を差し伸べるのだった。
【兄の嫁と暮らしています。】第53話のネタバレ＆あらすじ
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