前回(4話)のあらすじ・・・
世界に誇る本の街・千代田区神田神保町。
古書店を営む明智の元に、幼馴染の刑事・波越が今日も「謎」を持って現れる。
圧倒的画力と新解釈で紡ぐ、現代版・明智小五郎事件簿!
【AKECHI】第5話のネタバレ&あらすじ
弟
「おっかしいなぁ・・・」
「どした?」
「明智君がいないんだよ・・・朝から・・・」
「彼が朝早くから動くなんて出来っこないぞ」
「そうなんだよなあ」
「店は開いてるんだけど・・・何かあったのかなぁ・・・」
「【黒手組】に誘拐されたとか?」
「はははっ」
「まさか・・・ねぇ・・・」
『本当にあなたじゃないのね?』
『パソコン見せてみなさい』
「・・・・」
「私の力を以ってしても・・・娘さんを連れ帰るには一週間はかかります」
「が」
「キミは我々にとって大切な‘‘家族‘‘だ。ほかの全ての予定をキャンセルして臨みましょう」
「本当ですか!?」
「私の持てる全ての力を娘さん救出に注ぎましょう」
「むふぅ~~~っ娘さんの霊魂はまだ霊界にはおりません。しかし!緊急事態一刻を争う。が、安心しなさい。今日身を清め・・・翌早朝から始めます」
「ではね」
「総裁は命がけで臨みます。小林様もいつも以上にお気持ちを・・・今世の煩悩や執着を捨て去れば必ず貴方の願いを総裁が天に届けてくださりますわ」
「・・・・・・・」
「えっ?娘さんが一週間経っても帰ってこない~?」
「私を本気で信じることができなかったようですね~信仰心が足りませんね~この数珠を常につけておきなさい。お代は1万円でどうでしょうか?ディスカウントも受け付けますよ~」
「・・・・・・・」
「ばっかじゃねーの」
「帰ってこないんだよ。おねえはもう・・・二度と」
「こんな時間にどこへ行くんだい?」
「!!?」
「ほらっ」
「いらない・・・ってか中学生に水かよ。コーラ買いに来たのに・・・あんた刑事だろ?お母の教え子の・・・その程度の推理もできねーの?」
「家の様子どう?お母さんとお父さん大丈夫そう?」
「!」
「うちにかかわるなよ・・・もう。どうだっていいだろあんな家・・・」
「え?」
「思ってたんだけどおねえはもう【黒手組】から解放されててその上で帰ってこないんじゃないかと・・・自分の意思でね」
「そんなわけないだろ。家に帰りたいはずだよ」
「・・・はぁ・・・」
「馬鹿親父は宗教にハマって貯金をほとんどつぎ込んで祈ってる。家族を不幸にしながら家内安全や世界平和をね。笑える」
「お母はそれを止められない。おねえはそんな両親に対していつもイライラしてた。僕は学校行かないで家にいるしね」
「あの家は誘拐事件前から・・・歯車が狂っているんだ」
「だからおねえはもう帰ってこない」
「・・・・」
「・・・・!はりこみ・・・?」
「アンタも僕を疑ってるのか!?うちの両親のように・・・だからこんな時間に居たのかっ!!」
「・・・いやっ!うちの両親が頼んだんだなっそれでっ・・・」
「あほくさ」
「!!?」
「疑っちゃいないし・・・張り込みでもないよ。待ってたんだよお姉さんが戻ってくるの。そろそろかなって」
「はあ!?聞いてた?話!何言ってんの?帰ってこないって」
「明智が‘‘連れて帰る‘‘って言ったんだ。だから絶対帰ってくるよ」
「時間の無駄だった。ダメ刑事と会話なんて・・・」
「ちくしょう【黒手組】め。何年かかってもぼくが探偵になってお前らを捕まえる!」
「おい待てっクソガキ。クツはけよ」
「ついてくんなっダメ刑事」
「邪魔!」
どんっ
「痛ったぁ」
「あたた・・・すいま・・・せ・・・」
「えっ?」
「芳雄・・・」
「お・・・おねえっ!」
「!!え?冨美子さん・・・なの?」
「あっ」
「や!」
【AKECHI】第5話の感想
宣言通り富美子を連れ帰った明智。
その真相は一体なんなんでしょうか?