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『3月のライオン』のあらすじ
その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──やさしさ溢れるラブストーリー。
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『3月のライオン』第155話のネタバレ&最新話!
零のあの言葉
――本物の火ってすごい。こんなに離れているのに。
まぶたも、頬も、燃えているみたいに熱い。
ひなたも、零も、周りの人々も、炎の温かさに包まれていた。
ひなた「…うん、でも、もう知ってると思うけど…」
零に向かってひなたは話す。
零「え、あれ? …いや、あの時…」
あの時の事を思い出し、恥ずかしさのあまり首をぶんぶん振るひなた。
そう、あの時…
『僕は、ひなたさんとの結婚を考えてます』
彼の言葉が頭の中で繰り返す。
彼にプロポーズされたあの日。
だからてっきり、もう伝わっているかと思っていたのだ。
ひなた「お…おしばいなんだきっと!! …って」
零「あー…そうだね…言ってた。そして訂正しそびれたままだった…」
あんな怖い顔をしている時に『結婚したい』などと、あまりにも唐突すぎて、彼女は零の告白をお芝居だと思っていたのだ。まあ無理もないが。
零との思い出
(けっけけけ、けっこん!?)
周囲で隠れて聞いていた人たちはかなり驚いている様子だ。
思わず隠れていた垣根から身を乗り出してしまう。
零「もしかしてすごく困らせてた?」
ひなた「ううん、ちがう。そゆんじゃなくて」
彼らが話している間にも、隠れている人たちあわあわした様子だ。
零が告白を通り越し、何かとんでもない事をしているのだから。
ひなた「そゆんじゃなくて、えと…」
――あの日、れいちゃんが初めてうちに泊まった夜。
私は、泣きながら眠る男の子を初めて見た。
――そして、外の灯りに照らされた肩が、かすかに上下しているのを見て、ニャーたちが家に来た時を思い出した。
ガリガリに痩せて弱っていて、ご飯をあげて毛布で包んだら、丸くなってすぐに眠った。
――一生懸命、生きようとしてるんだと、そう思った。
――だから、できるだけ居心地よくしてあげたいと思った。
安心して体の力が抜ける、そんな場所を作ってあげたいと。
そして時間はゆっくりと流れ、れいちゃんは私たちの中で、どんどん大きくなって。
今度は、私たちが居場所を失いそうになるたびに、懸命に走り回って、つなぎ止めようとしてくれた。
――困ったりなんかしない、するわけがない、私たちはもう出会ってからずっと。
前に進もうとして来たんだ、一緒に!!
そういうんじゃなくて? それで? と聞く彼に対し、だって分からなかったから、と返答する。
場所を移す二人
ひなた「いっ一度も『好き』とかも、言われたこと無かったしっっ」
「そこっ飛ばしてたんかーーい!?」
隠れて聞いていた一同が驚きのあまり声を上げる。
確かにそうだ、とその事に気づいた零。
心ではしょっちゅう思っていたので、伝わっている気になっていたのだ。
口に出してなどいなかった。
彼のその恋愛スキルの低さにドン引きする、隠れてみている一同。
よし、わかった、と言う零。
零「もう一度言う!! もう一度あらためてはっきりと!!」
行くよ、とひと手間おき、彼はその言葉を言おうとする。
彼の言葉が来るぞ、来るぞ、来るぞ、……皆ずっとその言葉を心待ちにしている。
が、皆が今までずっと聞いていた事を察した零とひなたは、別の場所に移動し始めた。
慌てて「行かないで」と止める皆だが、二人は移動してしまう。
――それからわたしたちは、遠くに燃えるオレンジの炎を見ながら、いつもと同じように、色んな話をいっぱいした。
宇宙まで続いているように、真っ黒で透き通った空に、金木犀の香りが満ちて。
――この時間を、この空気と一緒に、そのまま全部、セロファンで包んで、とっておけたらと思うような夜だった。
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